学校公演の内容は、下記のナビゲーションからどうぞ           

                        人生は変えられる 76.9 FM-Hi!!
        道徳の講演               

        1−なぜ道徳が必要なのか 道徳とはどんなものなのか

                          
台本制作&語り 白井勝文

          1− なぜ、道徳が必要なのか、と言った事をお話しする前に、先ずは、

知っておかなければならない大事な事があります。

それは、この世で生活していくには、決して一人で、生きては

いけない、という事を理解しなければなりません。

          人という字は、「人が寄り添い、助け合っている姿」を、形として

現したのが、人という字になっているのです。

この寄り添い、助け合っていると言うことが、非常に意味あること

なのです。人は、多くの人とのかかわりの中でこそ、生き、生か

され、自分を磨き上げることが出来るのです。

決して一人では、生きていけないと言うことです。

その、人との係わりの中で、一番基本となるのがこの道徳なのです。

また道徳を身に付けることで、礼儀正しい人だ、気持ちのいい人だ

と、他人からも尊敬され愛され、良い友達をたくさん持つ事が出来

るのです。

この様な意味からしても、人と係わって生きていく事が、如何に

大切なものかと言うことが、よくわかりますね。

 

2− では次に、人との係わりが大事である、と言う事が分かりましたが、

集団で生活をする時、最低限必要な、ルールと言うものが有るの

です。

しかしそのルールは学校の校則のように、文章で決められる様な

ものではないのです。また決めることが出来ないものなのです。

それは、いろいろな人との係わりには、いろいろな場面がある為

そのつど、人との係わりを規則で決めると言うことは、出来ない

ものなのです。

ここで重要な事は、道徳とは、規則として決められないと言う事。

そうです、道徳とは規則で決めるものではなく、人が身に付ける

ものなのです。

 

3− そして道徳には、相手に対して持つべき姿勢と、また自分に対して

やるべき大切な事が、それぞれ三っずつあります。

この最低限、守らなければならない三っずつの事柄こそが、道徳

の柱なのです。

道徳を身に付けると言う事は、団体生活や友達との係わりを楽しく

滑らかに保つために、絶対欠かせる事が出来ない、大事なことなの

です。

いわゆる道徳は、人と人とが接する時に、滑りを良くする為の、油

みたいなものなのです。

         

  今日はこの道徳について、相手に対して持つべき姿勢と、また自分に対して

  やるべき事、それぞれ大切な、三つの事柄についてお話したいと思います。

 

    2−人間関係における三つの姿勢

        先ずは、学校生活の中で、道徳として身に付けるべきものとして、相手

に対してして持つべき姿勢、自分に対してやるべき事。この二つの立場

から、道徳と言うものがある事を知ってください。

更に、二つの立場のそれぞれに、重要な事がこれまた、三つずつあるの

です。

それでは相手に対して、自分に対して、それぞれの立場における、道徳

の基本となるお話を致しましょう。


相手に対する姿勢           

        それではまず、相手に対して持つべき姿勢として、三つの大事な事が

  あります。

         その一つ目としては、

1−相手の立場に立って物事を考えてあげる、思いやりの心を持つ

  ことです。

  
         
この、思いやりの心や、優しい心を相手に対して持つことで、

優しく、穏やかな人になることが出来るのです。

相手の立場に立つと言う事は、相手の痛みが判ることであり、

当然いじめや、悪口、無視をするなど、相手の苦痛となるような

事は、出来なくなるはずです。

また、人を愛すること、優しくする事は逆に、人からも愛され、

優しくされる事でもあるのです。

   
              次に相手に対する姿勢の二つ目としては、

 
            2−相手を許す、広い心を持つことです。


            
 いろいろな人と係わっていく間には、人から悪ふざけをされたり、

   悪口を言われたり又、からかわれたり、いろんな嫌なことを

される事も出てくることでしょう。

   でも些細なことなら、また相手が謝って来たなら、それを許して

あげる、広い心を持つ事です。

   この、人を許す広い心を持つと、小さなことにもこだわらず、

何事も前向きに取り組む、積極的な性格をつくる事が出来るの

です。

それでは、相手に対する姿勢の三つ目としては

           
            3− 相手を誉め、認める潔い心を持つことです。

 

     それぞれ人には、学力や運動能力、それに芸術的センスなど、

いろいろな分野で、さまざまな能力を持っているものです。

友達が自分より優れていたら、羨ましい気持ちをもたず、素直

に認め、それを褒めてあげられる事は、凄いことなのです。

この、人を誉め、認める潔い心を持っている人は、常に向上心

を持ち、前向きに進む事が出来る人なのです。

人には、スポーツが得意な人、勉強が凄くできる人、歌の上手な

人、そして絵のうまい人など、それぞれに違った特技や才能が

あるものです。

人を誉めることが出来る人は何時か必ず、人から誉められるよう

な才能を、発見することができます。

そして、人から誉められるような人に、なれるのです。

              この様に相手に対して持つべき姿勢を、まとめてみますと。

                 
               1−相手の立場に立って物事を考えてあげる、思いやりの心を持つこと。

2−相手を許す広い心を持つこと。

3−相手を誉め、認める潔い心を持つこと。

               この三つの心が、相手に対する姿勢として大事なことなのです。

 

   *自分に対してやるべき事       

 
        それでは今度は、自分に対してやるべき事ですが、これもまた、三つあるのです。

        
        自分に対してやるべき事の一つ目としては

 
          1− 自分に対して嘘を付かない、正直な態度であること。

 

       これは常に、人が見てようが、見てまいが、人に分かろうが、

分からまいが、自分自身に対して嘘をつかず、曲った事をしな

い正しい、正直な生き方をすることです。

この自分自身に対して、と言う事がもっとも大事なことです。

人が見ているからやらない、とか、人に分からないからやる、

と言った、陰日なたのある生き方は必ず何時かは、人に分かって

しまうものなのです。
        

 陰日なたのある人は、人から信用されません。

いつかは相手にもされなくなってしまい、淋しい道を、歩かねば

ならなくなってしまうのです。

 
             次に自分に対してやるべき事の二つ目としては

 
      2− 規則、約束など、決められた事を守ること。

        
      
 集団生活をするには必ず、規則と言うものがあるものです。

学校には校則があり、社会には法律があり、また車の運転には

交通法規があります。

これら決められた事を守るのは、非常に大事なことなのです。

法規を守らない事は、時として犯罪となったり、また事故の元と

なったり、社会でいろいろ生活をして行く事うえに、障害を

もたらします。

この規則や法規を守る事は、結局は自分を守る事である、と言う

ことをしっかり、知っておくことが大切です。

それに、友達や他人との約束を守ることも、非常に大事なことです。

これが出来ない人は、回りからも信用もされず、仲間はずれと

なってしまいます。

それでは、自分に対してやるべき事の三つ目としては

 
        3− 何事にも我慢する忍耐力を持つこと


       
この忍耐力を持つ事は、一口に言えば何事にも我慢をする事であり

非常に大事なことです。

暑さや寒さのような、自然界からくる厳しさを我慢したり、楽をし

たい、楽しみたいと言う、自分の心の中から沸き起こる気持ちを我慢したり、

逆に、したくなくてもしなければならない勉強のつらさや、

苦しくても上手になるために、繰り返し繰り返しやる練習や稽古など、

いろいろな苦しみに耐える事が、強い人間に自分を成長させてくれるのです。

         そして、この忍耐力を身に付けることで、やるべき事をやる使命感や、

最後までやり遂げる責任感というものが養われ、大人になる資格を

持つことが出来るのです。

大人になると言う事は、したくても、してはいけない事はせず、した

くなくても、しなければ為らない事は成す、つまり我慢できる力を、

身に付けることなのです。

       この様に、自分に対してやるべき事を、まとめてみますと。

                       
                        1−嘘を付かず、正直であること

2−規則や約束など、決められた事を守ること

3−何事にも我慢する、忍耐力を持つこと

 
        この三つのことを、人との係わりの中でしっかり実行することが、自分に対して
    
       やるべき事を身に付けたと、言う事になるのです。

  

      今回あげた道徳について、相手に対しての姿勢と、自分に対してやるべき
    事の、れぞれ三つの事柄は決して、難しいことを言っているのではありません。

      ごくごく当たり前のことを、当たり前に言っているだけなのです。

      しかし、この当たり前のことが、当たり前に出来ないのが、道徳を身に付ける

      難しさなのです。

      しかし、道徳を身に付けようと決意すれば、学力も運動能力も芸術的才能も、

      特別な能力は必要ないのです。決意さえすれば誰でもが身に付ける事が出来る

    のです。

      そしてこの道徳は、まだ自我が固まらない「若いうちに身に付ける」と言うことが

    非常に重要なことで、自我が固まってからは中々、身に付けることが出来なくなる

    ものです。昔から「鉄は熱いうちに打て」と言う諺があります。

      真っ赤に焼けた鉄は思い通りに、その形を作り上げることが出来るのですが、

      固まってからは全く、出来なくなってしまうのです。

    最後にこの道徳は、人との係わりの中で実行することが、さらに大事なこと事で

      あることを、付け加えておきたいと思います。

      実行を伴わないものは、どんな良い事でも、何の意味もありません。

      いつでも、どこでも、いつまでも、生涯これを実行することが非常に大事なことなのです。

      さあ!皆さん、今日からこの道徳を、実行しようではありませんか。

 

以上、この道徳についてのお話は、平成19年10月、静岡市立袖師中学校、

全校の、道徳講演で語った内容の一部を、まとめたものです。

平成20324月曜日

                      制作 語り 津軽三味線 白井勝文

   学校公演の内容は、下記のナビゲーションからどうぞ           

 
出張講演致します 実績
       1−道徳&生き方講座
       2−津軽三味線の演奏と語り
       3−歴史人物の弾き語り(敦盛他)
       出演料は格安にて相談承ります
       お気軽にご相談ください

      <お問い合わせはこちらから

                                                                                                  
                     
      管理者ポリシー      このHPの特徴

 パラン・ダーマへようこそ 各コーナーへは、下記のナビゲーションからどうぞ。迷子になったらホームに戻って下さい